「このままだったら帰れない」 W杯未出場の青山敏弘が試合前日に語った“覚悟”

ザッケローニ監督が2試合で起用したのは23人中15

 W杯では親善試合とは違い、勝つことが何よりも求められる。その中で、監督が起用する選手が限られてくる。これまでザッケローニ監督が2試合で起用したのは23人中15人。地球の裏側まで来ながら、まだ8人の選手がブラジルのピッチを踏むことができていない。

「まずはこのチームの競争に勝たないといけない。チャンスを自分でつかまないといけない。W杯で試合に出る人は限られている。ポジションをつかんで初めてグラウンドに立つ資格があると思う。その資格をしっかり得るために努力はしてきたつもり。明日出れるとすれば、これまでやってきたことを出したい」

 ベンチからピッチまでの距離は、わずか10メートル程度。だが、ピッチの中に入れるか、入れないかで見える世界は変わってくる。すぐそこにW杯のピッチがあるのに立てないもどかしさは、相当なものだろう。

「試合に出ると出ないとでは違うと思うし、出てみて初めて感じる部分はあるし。出て何かをつかみたい、感じたいというのは、ある。外から見ていると余計に思う」

 そして、こう言い切った。

「出ます」

 昨季のJリーグ王者・サンフレッチェ広島から、唯一W杯メンバー入りを果たした。それだけに、W杯のピッチに立っている姿を広島で応援している人たちにも見せたいという。それが、これまで支えてくれた“恩返し”にもなると思っている。

「期待してくれている分、答えなければ来た意味がないし。ピッチに立って、自分が何ができるのか。ここ2年、Jリーグで結果を出してきた自分というものを、広島の人たちにも見せたい。一番自分が見てみたい」

 コロンビア戦は日本にとって勝利が絶対条件。勝つためには当然ゴールを決めなければならない。ゴールをこじ開けるために、青山が必要になる時間は必ず来る。“4人目のボランチ”は最高の準備をして、そのときを待つ。

【了】

北健一郎●文 text by Kenichiro Kita

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