「乾くんは天才」 決勝PK弾の堂安、初共演の10番ドリブラー絶賛「やっていて楽しい」
アジア杯8強ベトナム戦でPK弾の堂安、後半33分からMF乾とA代表初共演
日本は24日のアジアカップ準々決勝ベトナム戦で1-0と勝利し、28日の準決勝へと駒を進めた。決勝のPKを沈めた20歳MF堂安律(フローニンゲン)は「自信しか持っていない」と宣言している一方、この試合で初共演を果たした10番MF乾貴士(べティス→アラベス)を「天才」と絶賛している。
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序盤からボールを保持した日本は、前半24分にMF柴崎岳(ヘタフェ)の左CKからDF吉田麻也(サウサンプトン)がゴールを決めるもVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で取り消しとなる。0-0のまま迎えた後半8分、堂安がエリア内で倒されたプレーがVARでPKに変更となり、これを堂安が冷静に沈めて1-0と勝利を手繰り寄せた。
この試合でA代表初の競演を果たしたのが堂安と乾だ。右サイドハーフで先発フル出場した堂安に対して、後半33分に左サイドハーフのMF原口元気(ハノーファー)に代わって乾がピッチに立つ。乾はグループリーグ第3戦ウズベキスタン戦(2-1)で今大会初先発を飾るも、ここまで出場は1試合にとどまっていた。堂安はそのウズベキスタン戦を除く3試合に出場。20歳アタッカーと今大会10番を背負う乾が初めて同じピッチに並んだ。
二つの才能が共鳴したのは後半38分だった。乾が小気味良いドリブルで仕掛け、相手ペナルティーエリア手前まで侵入。その動きを見ながらスピード良く抜け出した堂安にラストパスを供給した。絶妙なタイミングでパスが通ったかと思われたが、わずかにズレてシュートに至らない。堂安も無念そうな仕草を見せたが、あと一歩の場面を作り出している。
「やっていて楽しいですし、乾君は天才だと思っている。一緒にピッチに立つことができれば、見ている人をもっと楽しませるようなプレーができると思う」
堂安は乾を「天才」と評し、共演時間が増えればさらに脅威を与えられると確信しているようだ。右の堂安、左の乾――今大会、ここぞの場面で再び並び立つことになりそうだ。