【VAR検証】吉田の“先制弾ハンド”、堂安の“時間差PK” 二度のビデオ判定…正否は?

映像に収められている“決定的瞬間” 問題を抱えながらも的確と言っていい判定

 吉田のゴール取り消しに関しては、本人が「当たったような気もした」と振り返るとおり、結果的に判定は正しかった。吉田がヘディング自体は何も問題なかったが、ボールは自身の右手をヒットしてからゴールへ。映像でもその“決定的瞬間”が収められている。両軍の選手が中央で密集しており、主審が瞬間的に判断するのは難しく、VARとしても妥当な判断だった。

 一方、堂安のPK奪取を見ると、相手に倒された堂安は「引っかけられた」とばかりに自身の左足を指差し、主審にPKを猛アピール。映像では、MF原口元気(ハノーファー)のエリア内で受けた堂安がトラップと同時に前を向いた瞬間、相手DFが食い止めようと右足を出し、それが堂安の左足を直撃している。堂安がこの接触でバランスを崩しているのは確かで、リアクションはややオーバー気味ながら、このPK判定も的確と言っていいだろう。

 VARは試合の流れを途切れさせ、判定そのものが物議を醸すケースもある。この一戦でも堂安のPK奪取は2分以上が過ぎてから判定が覆った。少なからず問題を抱えるVARだが、今回の判定は“妥当”という結論に落ち着きそうだ。

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