「かつてはバルセロナも苦しんだ」 チェルシーのレジェンド、チームの課題解決に自信
アシスタントコーチを務めるゾラ氏、引いた相手からゴールを奪えないチームの現状を分析
チェルシーは5日、FAカップ3回戦でノッティンガム・フォレストと対戦する。この試合に向けて記者会見に臨んだのは、チェルシーのレジェンドである元イタリア代表FWジャンフランコ・ゾラ氏だ。現在、チームのアシスタントコーチを務めるゾラ氏は、クラブが抱えている問題について語っている。チェルシー公式サイトが会見のコメントを伝えている。
ディフェンディングチャンピオンとしてFA杯に臨むチェルシーは、この試合にリーグ戦であまり出場機会を得られていない選手たちを起用することが濃厚とされている。同時に直近のホームゲームでは、レスター・シティに0-1で敗れ、サウサンプトンと0-0で引き分けており、ゴールを奪えていない状況を打開する、きっかけにしたいと考えているようだ。
「前線に課題があるのは間違いない。最近ではスタンフォード・ブリッジに来る相手は、ゴール前から40メートルのところまで引いて守る。その仕事に専念されると、どんなチームにとっても簡単ではない。過去にはバルセロナも同じ問題に苦しんだ。バイエルン、マンチェスター・シティ、リバプール。どのチームも、スペースを消されると困難を抱える」
かつてのチェルシーは、「ゴール前にバスを止める」と呼ばれるほど、守備的なチームだった。しかし、今季就任したマウリツィオ・サッリ監督の下、チームは大きく変わり、高いポゼッションで攻め込むゲームが増えている。そうした変化によって、チームの抱える課題も変わってきたようだ。
ゾラ氏は「私たちは、この状況に慣れなければいけない。ボールを持っている時間に対して、ゴールチャンスを作る機会が少ない。でも、私たちは、まだ課程にあることを理解している。まだまだ完璧なチームではないんだ。この問題を解決できると、確信しているよ。私たちには頭脳があり、質の高い前線の選手がいて、徐々に状況に慣れていくはずだ。この課題に適応していかなければいけない」と、チームの決定力向上に自信を見せた。