「もうラモスの動画は見ていない」 鹿島内定の流経大柏DF関川に生じた変化と責任感

S・ラモスのような“攻撃的CB”ではなく、“チームを勝たせられる選手”を意識
昨年の初戦後、関川が発したコメントで印象的だったものがある。
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「試合前には絶対、セルヒオ・ラモスの動画を見るようにしているんですよ。自分が決めてやるってイメージが湧くんです。点を取って守れる選手が自分の模範なので」
満面の笑みでそう語った当時は、“攻撃的CB”として、選手権という舞台で「関川郁万」という存在を知らしめる野心に溢れていた。
あれからちょうど1年、“攻撃的CB”の象徴的存在であるスペイン代表DFセルヒオ・ラモスの動画を見るルーティーンは今でも継続しているのか尋ねてみた。
「もうセルヒオ・ラモスの動画は見ていない。心に余裕ができたというか、今はとにかくチームを勝たせることが大事。そのために必要な場合は、自分も点を取りに行く形です」
そこには、3年生となりチームの勝利を何よりも重んじる頼れるディフェンスリーダーの姿があった。関川は昨年の決勝で味わった悔しさを晴らすべく、静かに闘争心を燃やしている。
(FOOTBALL ZONE編集部・城福達也 / Tatsuya Jofuku)
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