貴婦人のハマった泥沼 開幕3試合勝ち星なしのユーベ指揮官更迭論浮上も

CLの結果次第で問われる指揮官の責任

 このまま0-1で敗戦を喫するのかという状況を救ったのが、クアドラードだった。右サイドからドリブルで切り込むと、相手のファウルを誘発してPKを奪取。パレルモから新加入のFWパウロ・ディバラがゴール右上に決め、同38分に辛くも1-1の同点に追いついた。
 しかし、勝ち越しゴールを奪うことはできずにこのまま試合終了。開幕3戦で白星なし。2シーズン前には全勝でリーグ優勝を果たしたホームで、2戦連続未勝利の危機的状況に陥った。
 5連覇へ向けて絶対的な本命と目されていたユベントスが、よもやの不振に陥っている。イタリア代表MFアンドレア・ピルロ、アルゼンチン代表FWカルロス・テベス、チリ代表MFアルトゥーロ・ビダルを放出し、チームの骨格は大きく変化した。本格的にチームが機能するまでには多少の時間を要すると予想されていたが、これほどの厳しいスタートは名門にとっても想定外だっただろう。
 15日に開幕するCL序盤戦での結果次第では、アッレグリ監督の進退問題に発展する可能性も低くない状況だ。イタリアの貴婦人と呼ばれる名門は、開幕から1カ月と経たないうちに近年で最大の危機を迎えた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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