カイオ&塩谷、鹿島と“史上初アジア勢決勝”熱望 「鹿島とやりたい」「僕からしたら贅沢」

古巣との対戦を熱望するカイオ、レアルと激突も…「鹿島を応援する」

 そして1人目のPKを無事に成功で終えたカイオは、アルゼンチン代表GKアルマーニから5人が続けて決める流れにつなげた。「プレッシャーは全然ない。もう慣れてるから。自分は絶対決めるから最初になって」と振り返るが、味方のGKエイサが止めてファイナル進出が決まった瞬間には「鳥肌が立った」という。

 2015年にサンフレッチェ広島でリーベルに挑みながら0-1と敗れた塩谷は、「リベンジする機会をもらってリベンジできたことは自信にもなりますし、移籍したことが正解だったかどうかは……一つ移籍した成果、良い結果なんじゃないか」と語る。決勝はレアル・マドリードと鹿島の勝者になるが、塩谷は「どっちにしても僕からしたら贅沢です」と語る。一方、カイオは「そうですね。でも鹿島を応援するから。(鹿島と大舞台で戦えたら)めっちゃいいですね。鹿島とやりたい」と素直に古巣との対戦を希望した。

 ブラジル人だが千葉国際高校に留学し、そこからJリーグの鹿島に加入して3シーズン在籍したカイオ。今大会の活躍で間違いなく国際的な注目度が高まっているはずだが、「チームのために頑張りたいから。その後に来ることは神様にあげる。とにかくプレーして、ピッチの中で喜びたい」と語る。

 アル・アインと決勝で対戦するのは欧州王者レアルか、それともアジア王者の鹿島が大会初の欧州と南米のいない決勝、アジア同士の決勝を実現させるのか。いずれにせよ、塩谷とカイオにとっても決勝が大きな舞台になることに変わりはない。

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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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