「日本人として歴史を作る」 鎌田大地、代表落選に落胆もベルギーで滲ませる“野心”
1月のアジア杯メンバーから漏れ、ブレイス監督は「ガッカリしていた」と明かす
ベルギー1部シント=トロイデンのMF鎌田大地は、今季13試合に出場してリーグ3位タイの10得点とゴールを量産している。点取り屋として目覚めた22歳は、来年1月のアジアカップ日本代表メンバー23人からは外れたが、「僕の目標は日本人として歴史を作ること」とベルギー紙「Le Soir」で野心を語っている。
今季フランクフルトから期限付き移籍でベルギーに渡った鎌田。9月16日のリーグ第7節ヘント戦(2-1)で新天地デビュー戦初ゴールを飾ると、その後も得点を積み重ね、リーグ戦10ゴール、カップ戦1ゴールとチーム内得点王に君臨している。
アタッカーとして確実に結果を残し、日本代表選出も期待されたが、12日に発表されたアジアカップ23人に鎌田の名前はなかった。同僚のMF遠藤航、DF冨安健洋がメンバー入りしただけに、悔しさはあったようだ。ベルギーメディア「voetbalnieuws」は、「カマダは幻滅していた」との見出しで、マーク・ブレイス監督の言葉を紹介している。
「ダイチは自分がメンバーから外れたことにとてもガッカリしていた。論理的には、印象的な活躍を続けている彼は選出にふさわしい。しかし一方で、彼が代表に呼ばれなかったことをハッピーに思う。この決断が平等ではなかったと思わせるだけの活躍を彼が見せてくれると願っている」
指揮官は鎌田の落胆を明かす一方で、その悔しさをバネにさらなる爆発に期待した。
ベルギー紙「Le Soir」によれば、鎌田は今季公式戦14試合に出場し、対戦した12チームのうち10チームからゴール(計11得点)を奪取。「シャルルロワとロケレンだけが彼に抵抗した」と記すとともに、「僕の目標は日本人として歴史を作ること」という22歳のアタッカーの野心溢れるコメントを伝えている。
ベルギーで結果を残し続け、代表のメンバー争いに食い込んでくることを多くのファンが、そして鎌田自身も期待しているに違いない。