元マンU主将キーン、完敗した古巣の問題点指摘 積極補強を提案「もっと買うべき」
リバプールに1-3と完敗、「守備面で不足している」と分析 戦力底上げの重要性を説く
マンチェスター・ユナイテッドは現地時間16日にプレミアリーグ第17節でリバプールと敵地で対戦し、1-3と完敗した。首位に立つ宿敵との勝ち点差は19に広がり、優勝争いは絶望的となっている。かつてユナイテッドで主将を務めた元アイルランド代表MFロイ・キーン氏は英衛星放送「スカイ・スポーツ」のインタビューで、古巣の主な問題は“守備”にあると分析している。
ユナイテッドは前半を1-1で折り返したが、リバプールの果敢なプレスに苦しみ、試合内容では圧倒された。すると、後半に途中投入されたスイス代表MFジェルダン・シャキリに同28分、35分と立て続けにゴールを許し、ユナイテッドは1-3で敗れた。
キーン氏は、「リバプールはポゼッション、ゴール、シュート、CK……試合のすべてにおいて勝っていた」と振り返り、「ユナイテッドはタイトルレースのレベルにはない」と古巣を辛口批評。ユナイテッドは今季、ここまで29失点を喫し、昨季の通算失点数をすでに「1」上回っている。この状況を脱却するための方法として、キーン氏は移籍市場で“必要なレベル以下の選手”を入れ替えることだけとの見解を示している。
「今日の選手たちはベストを尽くしていたと思うが、ただ不十分なんだ。守備面で不足している。すでに数人のディフェンダーにお金を費やしたのは分かっているが、彼らは十分なパフォーマンスができていない。もっと買うべき。マンチェスター・ユナイテッド、超ビッグなクラブじゃないか。前に進むためには、守備面で基盤のようなものが必要で、無失点で試合を終える努力をしなければならない」
また、現在のユナイテッドについて、「もし、よその星からマンチェスター・ユナイテッドを全く知らない人が今のチームを見たら、『ごく平均的なプレミアのチーム』と思うだろうね」とコメント。しかし、これまでの歴史と功績などを考えればそうでないことは明らかで、「一部の選手はただ、マンチェスター・ユナイテッドのレベルに達していない」と戦力の底上げが不可欠と説いている。