ミラン、悪夢のPK献上でEL敗退 クラブOBが酷評「インテルと同じ病気にかかった」
得失点差でオリンピアコスに次ぐ3位 コスタクルタ氏は「敗北に価値はない」と見解
名門復活を期すイタリアのACミランが1点に泣いて欧州の舞台から姿を消した。現地時間13日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ最終節オリンピアコス戦で、1-3と敗戦。得失点差で3位となり、決勝トーナメント進出を逃した。
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スペインからMF乾貴士の所属するベティス、そしてギリシャの名門オリンピアコスが入った組み分けから楽観視ばかりではなかったミランだが、第5節までを終えて勝ち点10の2位につけていた。そして迎えた3位オリンピアコスとの直接対決が決定的なゲームになった。
ミランは後半15分に先制を許すと、さらに同25分にはコロンビア代表DFクリスティアン・サパタのオウンゴールで0-2とされた。この時点で、勝ち点10で並ぶ両者は直接対決も1勝1敗の見通しとなり、アウェーゴールの差でオリンピアコスが勝ち抜けとミランは崖っぷちに追い込まれた。
しかし、その2分後にサパタが自らゴールを決めてスコアは1-2となり、今度はミランが優位に立った。そうしたなか、ミランは残り10分ほどのところで悪夢のPKを献上。これを決められると後半36分に1-3とリードを許し、そのまま敗戦。この結果、直接対決の結果もそれぞれホームで3-1の勝利で並び、グループ全体の得失点差でオリンピアコスが+5、ミランが+3となり、ミランは3位で敗退が決まった。
衛星放送「スカイ・スポーツ」で解説を担当したOBの元イタリア代表DFアレッサンドロ・コスタクルタ氏は、ミランについて「この時点での敗北に価値はない」と言及。さらに敗因を問われると、「気合が足りない。インテルと同じ病気にかかった。何もしない態度がこの結果を招いた」と、2日前にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ最終戦で突破を逃したインテルと同様だと話した。
冬の移籍市場で補強も模索するミランだが、欧州の舞台から早々に姿を消したことはその戦略にも影響を与えかねない。
(FOOTBALL ZONE編集部)