112億円の移籍金、3倍の年俸、スペシャル・ワンの直電 全てを断って残留したポグバの決意
ブラジル代表MFオスカルも交換条件に
ユベントスのフランス代表MFポール・ポグバがチェルシーからのサッカー史上最高額の移籍金8500万ユーロ(約112億円)のオファーと年俸1200万ユーロ(約16億円)に加え、ジョゼ・モウリーニョ監督からの直接電話勧誘にもかかわらず、スタンフォード・ブリッジ行きを拒否。ユベントス残留を決断したことが分かった。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」などが報じている。
今季2連覇を目指すチェルシーはすでにリーグ戦で2敗を喫するなど、スタートダッシュに失敗している。そして、移籍市場終盤で密かな大攻勢に出ていたようだ。ユベントスに対して、ポグバ獲得のために移籍金112億円を提示したとレポートされている。交換条件の一部にマッシミリアーノ・アッレグリ監督が熱望していたブラジル代表MFオスカルの譲渡もオファーしていたという情報もある。
2013年にトットナムからレアル・マドリードに移籍したウェールズ代表MFギャレス・ベイルの推定8100万ユーロ(約109億円)の移籍金を超えるフットボール史上最高額に加えて、セレソンの誇るゲームメーカーも差し出したという。すでにピルロ、ビダル、テベスという昨季までの主力を放出し、チーム再建を余儀なくされているユベントスもこのメガオファーに前向きになったという。
ポグバにはユベントスでの3倍以上の昇給となる年俸16億円という巨額条件が提示されたという。仏紙「レキップ」はモウリーニョ監督も直接電話で説得に乗り出したが、ポグバはこれを固辞。残留を決意したという。
ポグバは移籍先としてバルセロナを希望しているとも報じられている。ガゼッタ紙は今回のチェルシーのメガオファーでポグバの市場価値が更に上昇し、来年1月以降の移籍金は1億2000万ユーロ(約160億円)になったと分析している。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images