J1残留争いの“ラスト1枠”、「勝ち点1」差で最終決戦へ 崖っぷち5チームの生還条件は?

2018年「J1リーグ」順位表(第33節終了時点)【画像:Football ZONE web】
2018年「J1リーグ」順位表(第33節終了時点)【画像:Football ZONE web】

最大のポイントは名古屋と湘南の直接対決、引き分けた場合は…

 ここでポイントとなるのは「名古屋vs湘南」だ。両クラブの直接対決は決着が着いた場合、勝ったクラブが15位以内を確定できる一方で、もし引き分けに終わり両者が「勝ち点41」になると、他クラブも結果次第で順位が大きく変動する可能性がある。ただ得失点差でプラス1の横浜FMは、よほどの大敗を喫しない限り16位に落ちることはない。

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 まず15位鳥栖の残留条件は「鹿島に負けないこと」。少なくとも引き分ければ2クラブのいずれかより勝ち点、もしくは得失点差で上回るからだ。ただしAFCチャンピオンズリーグ(ACL)王者の鹿島に敗戦した場合、両クラブが引き分けると16位に転落する。もし決着がついたとしても、負けたクラブとの得失点差での勝負になる。

 そして13位の磐田も、気を抜けない状況となった。もちろん「川崎に負けなければ」15位以内が確定するが、名古屋と湘南が引き分け、鳥栖が引き分け以上に終わった場合、磐田にとって厳しいのは得失点差「-12」だ。この状況でもし敗戦すると、3クラブに得失点差で上回られてしまい、まさかの16位転落となってしまう。

J1参入プレーオフの組み合わせ【画像:Football ZONE web】
J1参入プレーオフの組み合わせ【画像:Football ZONE web】

 鳥栖と磐田が厳しいのは、それぞれの対戦相手だ。今季のアジア王者で、来季ACL出場圏内となる3位以上を確保したい鹿島と、王者として等々力での“凱旋試合”に臨む川崎とアウェーで戦うことになる。

 複雑な条件が入り組むなかで、当該クラブは他会場の結果をピッチ内に伝えるのか、それとも情報をシャットアウトし、目の前の試合で勝ち点を取りにいくのか――非常に難しい判断を強いられることになりそうだ。

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