生粋のサッカー好きにして負けず嫌い 幼なじみ・室屋成が語る「南野拓実の素顔」

幼なじみの南野と「一緒にチームを引っ張っていく存在になれたら最高」と語った【写真:Football ZONE web】
幼なじみの南野と「一緒にチームを引っ張っていく存在になれたら最高」と語った【写真:Football ZONE web】

「活躍は刺激にもなるので、一緒にチームを引っ張っていく存在になれたら最高」

 中学からは別々の道を歩み、南野はセレッソ大阪の下部組織、トップチームを経て2015年にオーストリア1部のザルツブルクに移籍。室屋は高校時代に地元の大阪を離れて強豪・青森山田高に進学し、明治大経由でFC東京に加入した。2011年のU-17ワールドカップ(W杯)、2016年リオデジャネイロ五輪でも共闘した二人が、A代表で再会したことにメディアを含めて周囲から反響はあったというが、当人たちは至って冷静だ。

「僕らは全く違うルート、境遇でここまで来ました。周りからはよく『幼なじみで凄いですね』と言われますが、本人たちはそういう感覚はなくて、『また一緒やな』という感じです(笑)。南野選手が海外でプレーして、代表戦でも活躍しているのは嬉しいし、刺激にもなるので、一緒にチームを引っ張っていく存在になれたら最高ですね」

 森保ジャパンの合宿では、同世代のDF三浦弦太(ガンバ大阪)を交えて、室屋の部屋に頻繁に集まるという。「たわいもない話ですよ」と笑いつつ、室屋は日本代表への思いを紡ぐ。

「ずっと僕の部屋にいて、サッカーの話は多くはないですが、みんなで自信を持って、『よし、やってやろうぜ』という感じです。共有はしなくても、各々で熱いものは内に秘めていますから。

 小さい頃から夢見ていた日の丸を背負ってプレーできているのは、本当に幸せです。今は、すごく楽しいと思いながら試合に臨めています。今までは『よし、頑張ろう』と自分に気合を入れていましたが、この自然体を継続していきたいです。FC東京でやっているような、自分の特長が出るプレーをどれだけ表現して、それを監督に感じてもらえるかだと思うので、今は自分ができることに100%全力を注ぐだけです」

 室屋らしいプレーを貫いた先に、幼なじみである南野との共闘が必然とついてくるだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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