日本戦“派遣拒否”が浮上していたパナマ代表 待遇改善求めた選手会の主張が認められ来日へ

国内選手の最低年俸も10%アップ

 同国リーグでは選手会からの抗議を受け、FIFA規定の遵守とともに、移動を伴う国際試合がある際は、前の試合から72時間以上の間隔を空けて試合を行うことを約束した。また同国リーグに所属する各チームも会合を行い、1部リーグ所属チームの選手の最低年棒を、これまでの4000ドル(約45万円)から10%増やすことを決定。選手会側が要求していた最低年棒5000ドル(約57万円)には届かなかったが、来季から選手たちの月給は最低333ドル(約3万7900円)から366ドル(約4万1600円)へと上がることになった。

 現役時代、パナマで長年プレーしたパナマ代表のガリー・ステンペル代行監督は、地元紙「ディア・ア・ディア」に対し、「パナマにはスポーツ文化が根付いておらず、ホームスタジアムを持たないチームも多い。そんな現状のなか、選手たちのプレー環境が良くなるのはとても良いことだ」と語り、両者の歩み寄りに理解を示した。

 また、パナマサッカー連盟はロシアW杯にも出場し、同国史上最多の145試合出場を誇る34歳のMFガブリエル・ゴメス(アトレチコ・ブカラマンガ/コロンビア)に代えて、MFバレンティン・ピメンテル(プラサ・アマドール)を招集することを発表した。ゴメスの所属するブカラマンガがリーグ戦でプレーオフ進出を目指しており、リーグが佳境に入ることから、ブカラマンガがパナマサッカー連盟に招集回避を要請し、受諾された。

 ピメンテルもW杯組で、地元各紙によると、パナマ代表は日本戦ではW杯出場メンバーの中から15人以上を招集しなければならない契約を結んでおり、代役もW杯組の中から選ばれたという。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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