浦和DF槙野、今季初“5万人超え”で使命感 “イニエスタ効果”に「学ぶべきことは多い」

「もっとお客さんを呼べるような盛り上げ方を考えなければ…」

「この赤いサポーターの方たちの声援は、僕たちの実力以上のものを引き出してくれる力になると思っています。今日は実際、今年一番と言えるほどのプレーと結果を出せたんですけど、間違いなくこの結果と内容はサポーターの力があってこそ。ポドルスキ選手とイニエスタ選手のおかげで集まったと思っていますけど、もっと毎試合、これだけ集まるようなサッカーの質と結果を出し続けないといけないと思っています」

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 今夏の移籍期間には、神戸にイニエスタ、サガン鳥栖に元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが加入したことが話題を呼んだ。当然、獲得に対して両クラブが投資した資金は安くない。それでも浦和というクラブの位置づけを踏まえ、槙野は問題意識も口にしている。

「Jリーグ全体がサッカー界を盛り上げるために、彼らから学ぶべきものがたくさんあると思います。神戸、鳥栖に限らず、浦和もビッグクラブと呼ばれるチームだけに、もっと外国人選手の補強やいろいろなことで、もっとお客さんを呼べるような盛り上げ方を考えなければいけないと感じています。お金がある、ないは別にいろいろな盛り上げ方があると思いますので、学ぶべきことはたくさんあると思っています」

 もう5年も前の話になるが、Jリーグが開幕20周年のアニバーサリーマッチとして指名したのが鹿島アントラーズと浦和だった。それはJリーグ史上で最もタイトルを取った鹿島と、最も観客を動員した浦和という構図だったからだ。それだけ、浦和にとっての観客動員は重要なアイデンティティーだ。

 “イニエスタ効果”で満員になった埼玉スタジアムだったが、決して中立なサッカーファンであふれたという感はなかった。むしろ、浦和を普段から多少なりとも気にしている人が、イニエスタというキッカケでスタジアムに足を運んだ、あるいは戻ったという印象が強い。それだけ、試合中のスタジアムは浦和のゴールラッシュを喜ぶ空気に包まれていたからだ。

 5万人超えのスタジアムは、イニエスタの影響力と同時に浦和が持つ観客動員に対するポテンシャルが健在であることを示した。神戸戦を終えた槙野は、改めてその実感と今後の継続に思いを巡らせていた様子だった。

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