英国屈指の個性派集団 プレミアリーグ2015-16展望【ストーク編】

積極補強で注目集める

 陶磁器産業中心の街ストークを本拠地に置くストーク・シティFC(以下ストーク)は、近年に積極的な補強を行い、これまでとは違った志向のフットボールを目指している。“ポッターズ”は、昨シーズンはリーグ戦9位と健闘を見せ、今年も多くの選手を国外から獲得した。特にスペインからのエッセンスを多く取り入れ、マーク・ヒューズ監督のもとでチームの変革に取り組んでいる。
 
 これまでのストークといえば、ピッチ上に長身選手をずらりと並べ、ロングボールを主体に攻めるというのが特徴的なチームだった。 トニー・ピューリス監督(現クリスタル・パレス)が率いた時代には、MFロリー・デラップ(13年に現役引退)というロングスローの名手が在籍していたことでも知られる。“人間発射台”とも言われたデラップの長距離スローインを生かすため、本拠地ブリタニアのスタジアムはピッチの横幅が一般的な68メートルよりも両側を2メートずつ狭くした64メートルで設計されているという逸話まである。身長2メートルの元イングランド代表FWピーター・クラウチや強烈なタックルを連発する主将DFライアン・ショウクロスなどが顔をそろえる個性派集団だった。
 そんなストークだが、昨季はバルセロナのカンテラ(下部組織)出身のFWボージャン・クルキッチをチームに加えた。U-17とU-21のスペイン代表では欧州を 制した天才FWは、生まれ変わったストークの新たな象徴とも言える選手となった。元マンチェスター・ユナイテッドのセネガル代表FWマメ・ディウフなども補強し、パスサッカーに取り組んだ昨季を経て、今季もさらに積極的な補強に動いている。
 ボージャンだけでなく、DFマルク・ムニエサというバルセロナの下部組織出身者を擁するストークは、今季もバルサのカンテラで育った19歳FWモハを獲得。下部組織出身ではないが、同じく元バルサのFWイブラヒム・アフェライも加え、チームはスタイルだけでなく、選手も徐々に“バルセロナ化”の動きが顕著になっている。
 さらに、ベテランのGKシェイ・ギブンや元イングランド代表DFグレン・ジョンソン、チェルシーMFマルコ・ファン・ヒンケル、レアル ・マドリードでのプレー経験を持つMFホセルなど次々と積極的な補強を行い注目を集めている。冬に期限付き移籍で加入し、すぐさまレギュラーとなった元マインツのドイツ代表DFフィリップ・ヴォルシャイトも完全移籍が決定。U-21チームの登録ながら、レアル・マドリードのU-10からU-19までの各世代でキャプテンを務めてきたMFセルヒオ・モリーナという逸材を引き抜いた点も見逃せない。

 

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