「ホンダがプレーすることで、Aリーグの発展につながってくれれば」

「メルボルン・Vのサポーターは確かに浦和のサポーターのように熱狂的ではあるけど、その数は浦和のほうが多いとは思う。世界中のどこでも外国人選手には期待が大きく、プレーが悪ければ罵声を浴びせられることもある。ただ、メルボルン・Vは少し違う。そこまで厳しい雰囲気はなく、よりフレンドリーな感じだし、活躍ができない選手をバッシングするような雰囲気はないと思う」

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　本田はイタリアの名門ACミランで栄光の10番を背負った当時、厳しい批判を受け続けた。しかし、メルボルン・Vはそうした雰囲気ではなく、チームに順応しながらプレーしていくことが許されるという。本田にとっては、新天地でのプレッシャーは少し軽減されるのかもしれない。

　これまでにも元日本代表MF小野伸二（現・北海道コンサドーレ札幌）や、元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロといったテクニカルな選手が加入してプレーを披露してきた。ナバウトは、そうした選手としての質だけでなく話題性という点でもAリーグは努力していると話す。

「今はホンダのような素晴らしい選手だけでなく、ウサイン・ボルト（陸上100メートル世界記録保持者）がトライアルを受けているように、注目を集めようとしている。ホンダがプレーすることで、Aリーグの発展につながってくれれば嬉しい」

　Aリーグ開幕までは約1カ月半の期間がある。常勝を義務づけられながらも、フレンドリーな雰囲気だとナバウトが証言する環境で、本田はどのようなプレーを見せてくれるのだろうか。