兵役免除を実現した韓国とU-21日本代表の“差” 21歳DFはピッチで何を感じたのか?

U-21日本代表のDF板倉滉【写真:Getty Images】
U-21日本代表のDF板倉滉【写真:Getty Images】

3バックの一角で先発した板倉は「1対1」での差を痛感

 アジア大会男子サッカー決勝、森保一監督率いるU-21日本代表は1日、U-23韓国代表との決戦に臨み、延長戦の末に1-2で敗れた。A代表のエースFWソン・フンミン(トットナム)ら海外組を投入し、兵役免除を懸けて“本気モード”で挑んできた韓国を対峙したDF板倉滉は、「1対1で戦って奪えたかといえば、そんな感じではなかった」と体感した差を口にした。

 U-23世代をベースに、FWソン・フンミンらオーバーエイジ3枠をフル活用する必勝体制で今大会に挑んだ韓国に対し、日本は東京五輪を視野に入れたU-21代表チームで参戦。因縁の日韓対決となった決勝戦は、韓国に猛攻を受ける展開となった。

 前後半を無失点でしのぎ切って迎えた延長戦開始早々の3分、日本はペナルティーエリア内左からソン・フンミンに攻め込まれる。そしてゴール前中央にカットインしたところを途中出場のFWイ・スンウ(ヴェローナ)にシュートを許し、ついに先制点を奪われた。

 さらに、同11分にはソン・フンミンの左FKをファーサイドでFWファン・ヒチャン(ハンブルガーSV)に頭で合わせられて決定的な2失点目。日本は延長後半10分に上田綺世(法政大)のゴールで1点を返すのがやっとだった。

 3バックの一角で出場した身長186センチの板倉は、「ずっとゼロでいっていたなかで1失点してしまって、個人としてもチームとしても1失点でいってワンチャンスを狙う気持ちでいたけど、そこで失点したのが敗因だと思う」と悔やんだ。

「個人としても、上に行くにはああいう相手を止めなければいけないと思ってやっていた。1対1で戦って奪えたかといえば、そんな感じではなかった。もっとやらなければいけないと感じたので、チームに戻って取り組めばいい」

 もっとやらなければいけない――。インドネシアの地で突き付けられた悔しさが、U-21日本代表の面々を大きく成長させることに期待したい。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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