ソン・フンミンの振る舞いが韓国で話題 “握手拒否”で非難の同僚に見せた気遣いとは?

ファン・ヒチャンのPKを直視できず 「ゴールを決めてくれて気分がいい」

 ちなみに、PKの瞬間をソン・フンミンは見ていなかった。ペナルティーエリアの外で、後ろを向いて顔を手で覆いながら、ゴールが決まるのを祈っていたからだ。

 その理由についてもソン・フンミンは、「ファン・ヒチャンがどのように蹴ったのか見られなかった。それでも、しっかりゴールを決めてくれて気分がいい」と語っていた。

 自らのゴールでチームを勝利に導き、金メダルを勝ち取りたい気持ちは誰よりも強いはず。だが、ソン・フンミンはチームメイトを信じてキッカーを任せた。

 ファン・ウィジョのようにゴールを量産できていないとはいえ、ソン・フンミンはチームに貢献する動きと精神面で、チームを力強く牽引している。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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