まな弟子強奪に尽力 マンUが残り予算全額をミュラーに投資か

バイエルンCEOが残留を断言

 マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督が、クラブ側にバイエルン・ミュンヘンのドイツ代表FWトーマス・ミュラー獲得に今夏の移籍市場の残り強化予算全額に当たる7070万ポンド(約137億円)を投入し、獲得指令を出したことが分かった。ドイツ地元紙「スポーツ・ビルト」が報じている。
 かつてバイエルンを率いた際にミュラーの才能を見いだし、トップチームに引き上げたファン・ハール監督はまな弟子強奪に壮絶な執念を見せたという。すでに今夏の移籍市場でオランダ代表FWデパイ、フランス代表MFシュナイデルラン、ドイツ代表MFシュバインシュタ イガー、イタリア代表DFダルミアンと大型補強を敢行している。指揮官はエド・ウッドワードCEOに対し、残り強化予選全額をつぎ込み、ミュラー獲得に全力で当たるように指示したという。
 だが、記事では「ババリア地方の強豪はどんなオファーにも拒否する」と、バイエルンがどんな巨額オファーにも応じない構えであると報じている。
 バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲCEOは「トーマスはバイエルンでキャリアを終えると感じている。移籍は絶対にない。トーマスはいつか引退するだろうが、このクラブで違う役割に就いてもらいたいと思っている。彼はミュンヘンで完璧な居心地の良さを感じている。ファンは心配する必要はない」と残留を断言している。
 ファン・ハール監督 は、地元紙のインタビューで、ユナイテッドの前線での創造性の欠如を指摘し、新たなスターの獲得を最重要課題に挙げていた。ミュラーに白羽の矢を立てた格好だが、すでにシュバインシュタイガーを引き抜いたバイエルンから2人目の生え抜きの獲得を画策。2年連続で移籍市場に270億円を投入すると報じられている、赤い悪魔の圧倒的な資金力をもってしても、至難の業だったようだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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