Jリーガーとセカンドキャリア 徳島DF井筒陸也が発信する「サッカー選手の価値」とは?

徳島ヴォルティスDF井筒陸也【写真:TOKUSHIMA VORTIS】
徳島ヴォルティスDF井筒陸也【写真:TOKUSHIMA VORTIS】

【インタビュー#2】先を見据え他業種の人とも交流 「隣の芝が青く見えるんです」

【インタビュー#1】

 関西学院大学時代の2015年にキャプテンとして大学史上初となる単独四冠という偉業を成し遂げ、その後にJ2徳島ヴォルティスでプロキャリアをスタートさせたDF井筒陸也。今年2月に「敗北のスポーツ学」というブログを開始し、「結果が全てではない」「スポーツはジャンケンとは違う」など独自の視点から積極的に発信している。

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 オフシーズンには業種を問わず魅力を感じる人と交流を深め、それをサッカー界に落とし込もうと思考を深めているという。プロサッカー選手でありながら、その口から飛び出す言葉の数々はまるでビジネスマンのようだ。広い視点でスポーツ界全体を見つめ、変えていきたいと語る。

 24歳。まだプロ3年目の彼はいち選手として日頃から何を考え、そして何を伝えようとしているのか。インタビュー第1回に続き、今回は引退後のセカンドキャリアに向けた考えを明かしてもらった。

◇    ◇    ◇

――井筒選手はオフを利用してビジネスマンなど様々な業界の方にお会いしているんですよね。ブログやSNSでの発信も含めて、これらはセカンドキャリアのことを見据えた上でのことなのでしょうか?

「セカンドキャリアを見越している部分がないと言うと、嘘になりますね。僕は『今、自分がやっていること』の価値を信じた状態で走りたいんです」

――以前のインタビューでは中学、高校、大学と節目節目に「サッカーを辞めるかどうか」の迷いがあったと話していました。常に先を見る意識は変わっていないんですね。

「本当に興味が散りやすいタイプではあるんです。隣の芝が青く見えるんですよ。最近だと、ビジネスの人と接する機会が多いからそう見えるというのもあるし、見えるから会いに行っているという両面があります。

 興味があるところに行くというのは、要するに『移籍』みたいな感覚ですよね。『移籍』っていい言葉だなと思います。サッカーであればJ1のチームにステップアップしたいとか、地元のチームでやってみたいとか、カテゴリーを落として経験を積みたいというようないろいろな選択が『移籍』という形である。それと同じように、生かせるスキルさえ見つかれば、他のところ(業界)に行ってみたいなという感覚は常にあります。なので、仮に選手を辞めるということがあっても、それは単なる転職であって、そう大層な話ではないと思っています」

――これはサッカー選手に限らずですが、何かを「辞める」という選択は積み上げてきたものを全て崩して“ゼロにすること”だと、抵抗を感じる人も多いと思います。

「為末大さん(元陸上競技選手)が以前『やめることのすすめ』というのをツイッターに投稿していました。そこで出てきた、辞めることを意識することで今やっていることの大切さが見えてくるという考え方に、すごく共感したんです。それからは続けてきたからこそ価値があるのか、それとも今ここにいることに価値があるのかということをずっと考え続けています。

 サッカーを20年やってきたからこそ自分にとって価値がある、というように今自分のいるところだからという理由で価値を見出すのではなく、スポーツに普遍的な価値があるというふうにちゃんと自分の中で思えること。感情移入せずとも価値があるというふうに思える状態が一番いいと思います」

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