浅野が「自分でもしびれた」弾 ハリル御前試合で強烈アピール

日本代表は23日に発表

 ピッチに入ってわずか2分で結果を残した。東アジアカップ日本代表予備登録メンバーにも名を連ねる広島のFW浅野拓磨は19日、浦和戦で1点を追い掛ける後半20分に途中出場すると、同22分にスルーパスに抜け出して同点弾をマークした。視察に訪れた、ハリルホジッチ監督の前で強烈アピールした。
「ゴールを取るつもりでピッチに入りました。それが入って早い時間帯でゴールが取れたので、自分でもしびれましたし、このゴールでチームにも勢いがついたと思っていました」
 劣勢の流れを変えてほしいという森保一監督の期待に見事に応えた。広島は、浅野の投入で一気に 流れを引き寄せた。
 同39分、浅野のドリブル突破は浦和のDF槙野智章に阻まれたが、そのこぼれ球を同じく代表候補のMF青山敏弘が蹴りこんで逆転に成功。浦和の開幕からの無敗を19でストップした。
 浦和のGK西川周作も「浅野が入って広島の雰囲気が変わった。いい選手だと広島にいる時から思っていたけど」と悔しがった。西川が浦和に移籍して以来、“西川が守る”浦和ゴールを破ることができていなかった広島だが、20歳の若武者の一撃がその歴史に終止符を打った。
「代表は視野に入れていますし、上位決戦で結果を残せたのは、自分としてもすごい自信になりますし、次につながる試合になったと思う。これからも結果を残して、ドンドン自信をつけていきたい。自分ならゴールできる んだという強い気持ちはいつも持っている」
 表情には自信が満ちあふれている。指揮官の御前試合で結果を残す勝負強さも魅力の一つ。持ち前のスピードを生かし、U-22日本代表から飛び級で日本代表まで上り詰める。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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