ローマがマンCとのジェコ獲得交渉難航中 鍵を握るミランの動向

3クラブによる複雑な駆け引き

 ローマとマンチェスター・シティの間で、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコの獲得交渉が難航している。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が伝えている。
 同紙によると、ローマは交渉をまとめるためにクラブ幹部をマンチェスターへ派遣し、2000万ユーロ(約27億円)プラスボーナスの条件を持ちかけたが、シティ側は聞く耳を持たない姿勢だという。シティ側は少なくとも2800万ユーロ(約40億円)のオファーでなければ移籍は認められないとし、いまだに800万ユーロ(約11億円)の開きがある。
 一方で、ジェコとローマの間では年俸450万ユ ーロ(約6億1000万円)での4年契約で個人合意に至っているとして、クラブ間交渉の結論を待つ状況にあるとしている。
 状況を打破する鍵になりそうなのが、ローマのイタリア代表DFアレッシオ・ロマニョーリに対するミランのオファーだ。ミランは2200万ユーロ(約30億円)での獲得交渉を持ちかけているが、ローマ側は3000万ユーロ(約41億円)を要求しているという。この2つの移籍交渉における金額はほぼ一致。ローマ側は、ジェコ獲得資金をミランから調達する思惑があり、ロマニョーリ売却の交渉がまとまると同時に、ジェコ獲得の交渉も大きく進展すると見られると報じた。
 3クラブ間の複雑な駆け引きの着地点は、どこにあるのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集 部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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