ポグバ、ムバッペが追加点　デシャン監督が選手と双方でW杯制覇により3人目の偉業

　後半に入ってもゲームをコントロールしたのはクロアチアだったが、次の1点はフランスに入った。同14分、中盤からポール・ポグバが右のスペースにFWキリアン・ムバッペを走らせるパスを出すと、中央に戻したボールをグリーズマンがつなぎ、ポグバがミドルシュート。これはクロアチアのブロックにあったが、こぼれたボールをポグバが再び左足で狙うとGKダニエル・スバシッチは体勢を立て直せずに反応できず。ボールはゴール左に吸い込まれ、フランスが3-1とリードを広げた。

　さらにフランスは同20分、ゴール正面の約20メートルでボールを受けたムバッペが、ドリブルを警戒して距離を取ったDFをあざ笑うように右足を一閃。これがゴール左に突き刺さり、4-1と3点リードに広がった。

　それでも諦めないクロアチアは同24分、マンジュキッチがフランスGKウーゴ・ロリスへのバックパスに猛然とプレス。ロリスが左足のアウトサイドでかわそうとしたボールを引っ掛けるとそのままゴールに吸い込まれ、1点を返した。

　クロアチアは残り時間も圧倒的にボールを保持して反撃したが、守りきりの体勢に入ったフランスを追撃することはできず。このままフランスが4-2で逃げ切り、栄冠に輝いた。前回優勝時にフランスの主将を務めていたディディエ・デシャン監督は、マリオ・ザガロ氏（ブラジル）、フランツ・ベッケンバウアー氏（ドイツ）に続き、史上３人目となる選手と監督の双方でのＷ杯優勝を成し遂げた。