女子W杯から帰国の宮間がリオ五輪へ意欲「日々を大切に頑張りたい」

チームの誰もが信頼するキャプテン

 なでしこジャパンMF宮間あや(岡山湯郷)が7日、女子ワールドカップカナダ大会準優勝を飾り、千葉県内で記者会見に出席した。責任感の強い主将の去就問題も注目される中、来年8月のリオデジャネイロ五輪に向けた意欲を示していた。
 2012年からキャプテンとしてなでしこジャパンを牽引し、同年にロンドン五輪銀メダル、そして今大会を準優勝に導いたキャプテンは前日の決勝戦アメリカ戦で2-5の完敗後、悔し涙を流した。だが、記者会見の壇上では穏やかな表情を浮かべていた。
「リオ五輪への戦いで今後代表にどう関わっていきたいか?」
 同席した佐々木則夫監督とともに質問を受けた宮間は「これまで通り、一選手として日々を大切に頑張りたい」と語った。今大会で最も決定機を創出し、決勝戦でも正確無比なセットプレーで相手DFのオウンゴールを誘発するなど、強い意地を見せた。日々の練習で技術を高めてきた宮間は、11年ドイツ大会から3大会続けて同一カードとなったアメリカ代表との決勝戦で、圧倒的な強さによる心が折れそうな完敗にも切り替え、日々精進することを明言した。
 主将の座については言及することがなかった宮間だが、技術のみならず、そのキャプテンシーは絶大。世界大会2連続の銀メダルも偉業だが、三度目の正直という言葉もある。チームメートはその求心力の強さに感服し、誰もがその闘将ぶりを認めるだけに、リオ五輪でなでしこの大輪を再び咲かせてくれると信じたい。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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