日本人サポーターが“ロストフの悲劇”後も貫いた清掃活動 「素晴らしい美徳」と世界称賛

日本人サポーターの清掃活動が、「素晴らしい美徳」と世界が称賛している【写真:AP】
日本人サポーターの清掃活動が、「素晴らしい美徳」と世界が称賛している【写真:AP】

貫いたクリーンな戦い

 史上初の8強進出の夢は、霧散した――。日本代表は現地時間2日、ロシア・ワールドカップ(W杯)16強でベルギー相手に2−3の大逆転負けを喫した。この日、ロストフ・アレーナにやってきた日本人サポーターはこの悲劇を目撃したが、敗戦直後の観客席でもゴミ拾いを行った。最後まで貫かれた日本の美徳に、世界中から称賛の声が集まっている。

 下馬評を覆して決勝トーナメントに勝ち進んだサムライブルーを支えたサポーターは、残酷な現実を前にしても“クリーン”に戦い抜いた。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・リポート」は、コスプレ姿で応援し、日本敗退の悲しみに耐えながらも水色のゴミ袋を広げて観客席を清掃するサポーターの写真を添え、公式ツイッターでこう速報した。

「想像してほしい。自分のチームがこんな形での敗北を見届けてもなお、掃除をするために居残るということを」

 日本人サポーターたちの観客席の掃除は、過去のW杯でも行われ、世界的に高く評価されてきた。今大会も全試合で、これを実践してきた。するとセネガルや、ウルグアイのサポーターにもこの輪が広がり、W杯のインフルエンサー(世間に与える影響力が大きい行動を行う人物)としても世界中で絶賛された。

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