女子W杯決勝、アメリカ勝利の鍵は「ストップ・ミヤマ」 米メディアが報じる

宮間を封じる2人の存在

「宮間は左MFで先発している。アメリカの右サイドバックであるクリーガーが彼女を止める役割になる。イングランドは宮間を守備に帰陣させることに成功した。クリーガーは確かな攻撃参加能力を誇る。宮間は中央に位置取りすることも好んでおり、その時にはブライアンが待ち構える」
 宮間を軸にした攻防が勝敗を分けるという。準決勝イングランド戦では後半アディショナルタイムの劇的なオウンゴールで2-1の勝利を飾った。だが、この試合では相手攻撃陣のフィジカルの強さに左サイドバックの鮫島が苦しみ、宮間は守勢時にサポート に下がる場面も多かった。宮間に圧力をかけ、日本の自陣に押し込めることがアメリカ優勝の鍵となるという。
 中央に進出した宮間を食い止める大役を担うブライアンは今大会絶好調だという。「ブライアンはここ数週間、ほぼ完璧であり続けた。タイミング抜群のインターセプトと精度の高いタックル、プレッシャーの中での正確なパス配給能力でアメリカの最終ラインをプロテクトしてきた。もしも、クリーガーとブライアンが宮間の侵攻を無力化できるのなら、アメリカがW杯のトロフィーを掲げることに直結する」と指摘している。
 アメリカ代表の合言葉は「ストップ・ミヤマ」。身体能力に優れるアメリカにいかに冷静沈着な司令塔が対抗するのか、決勝戦の最大の見どころになりそうだ。


【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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