「美談で終わらせず…」 守備の要・吉田麻也が感じた世界との差「精神的に脆い」

「いきなりやれと言われても難しい」

 そして、これからの代表を担う若手・中堅選手には本場の欧州でさらなる経験を積んでほしいと語っている。

「(昌子)源とか(柴崎)岳とか、まだ国際的な経験が少ないなかでも大会中に成長したし、まだ足りないと思った部分もある。4年前も思ったけど、たくさんの選手がヨーロッパでプレーして、もまれて、学んでいかなければいけないんじゃないかと思う。源にも(植田)直通にも言っているし、(鈴木)大輔にも(2012年のロンドン)五輪の時から言っている」

 吉田はオランダのVVVフェンロと英プレミアリーグのサウサンプトンでプレー。特にサウサンプトンではベルギー代表FWロメル・ルカクやFWエデン・アザール、デ・ブライネらワールドクラスの選手と毎週末のように対戦してきた。「彼らと対峙していないと、いきなりやれと言われても難しい」と言葉には実感がこもる。

「そういう経験値の部分は次の4年で高めないといけない。4年前も同じことを言いましたけど、ここで終わりじゃない。ベスト16で優勝候補に良い試合をしたという美談で終わらせず、課題からしっかり学んでやるべきことを選手も協会も学んでいかないといけない」

 最終ラインから日本を支えた男は、日本代表のレベルが底上げされることを熱望していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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