日韓W杯4強の英雄、韓国代表に苦言連発 「付け焼刃」「好きにやらせるにも限界」

「実力で負けたのはどうにもならない」

「チャン・ヒョンスが失点の全ての原因ではない。チームとは上手くいけば一緒に喜んで、ダメなら一緒に責任を負うものだ。ただ、後輩たちの気持ちが分かるが、そういって避けてもいられない。実力で負けたのはどうにもならない。審判のせいにしたくない」

 敗戦は実力によるもの、と指摘しつつ、昨年7月にウリ・シュティーリケ前監督からシン・テヨン監督に代わったチーム作りの問題点についても触れている。

「私たちはいつまでワールドカップに参加することに精一杯でいるのだろうか。シン・テヨン監督の能力があるとかないとかではなく、ワールドカップを控えて差し迫ってから監督が代わる。あらかじめ準備していれば、監督が代わることはないだろう。ワールドカップだけ出るとすれば、才能がある素晴らしい選手を作り上げるためにも長期的に見ることも必要だ。

 ワールドカップで選手たちを送り出して好きにやらせるにも限界がある。ワールドカップは付け焼刃ではダメだ。大会が終わったら批判は当然だが、また犠牲の羊を探すだろう……。私たちは落ちる瞬間から、全ての分野で準備をしなければならないと考える。家が崩れる前に作らなければならない」

 日韓大会ベスト4の栄光を知るからこそ、アン・ジョンファン氏はW杯出場だけで満足してはいけないと、長期的なビジョンでのチーム作りの必要性を説いた。

 27日のグループリーグ最終戦で激突するのは王者ドイツ。“アジアの虎”は、絶体絶命のピンチで奇跡を起こせるのか、真価が問われる戦いとなりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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