韓国のW杯中継で“アン・ジョンファン語録”が話題 川島のFK失点は「高速道路が作れる」

2002年日韓W杯ベスト4進出の立役者である元韓国代表FWアン・ジョンファン氏【写真:Getty Images】
2002年日韓W杯ベスト4進出の立役者である元韓国代表FWアン・ジョンファン氏【写真:Getty Images】

母国代表にも厳しいコメント「韓国の守備は“鬼ごっこ”だ」

 さらに少々辛口な表現もあったようで、これが視聴者を引きつけ、韓国メディアは“アン・ジョンファン語録”と表現している。

 例えば、日本のGK川島永嗣が前半39分のFKの場面で、相手キッカーの壁下を通したニアサイドへのシュートを防ぎきれずに決められると、「ゴールラインとボールの間に高速道路を作れますよ」と表現したり、日本の守備の良さが光れば「昨日(スウェーデン戦)、韓国の守備は“鬼ごっこ”だった。泥棒のように逃げるスウェーデンを追いかけるだけだった」と母国代表を厳しく批判した。

 日本のサッカー中継でも独自のスタイルを確立して人気を博す解説者はいるが、韓国ではアン・ジョンファン氏のコメントが注目されており、W杯の関心を高めるうえで一役買っているのは間違いなさそうだ。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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