元日本代表GKも「規格外」と脱帽 コロンビアFWファルカオが「厄介」な理由とは?

土肥氏は、ファルカオのストライカーとしての完成度は絶大だと語る【写真:Getty Images】
土肥氏は、ファルカオのストライカーとしての完成度は絶大だと語る【写真:Getty Images】

J2山口のGKコーチ・土肥洋一氏が“守護神目線”でプレーを解説

 日本代表は19日にロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦でコロンビア代表と激突する。4年前のブラジル大会ではグループリーグ第3戦で激突し1-4と惨敗を喫したが、当時のコロンビアにはエースストライカーがいなかった。

 モナコFWラダメル・ファルカオは2014年1月に、左膝を重傷したことでブラジルW杯出場を逃したが、今大会の登録メンバーには名を連ねており、4年前の悔しさを晴らすべく日本戦のピッチに立つことが予想される。

「GKとしては嫌なイメージしかありません。純粋なストライカーです。決定力は規格外。ペナルティーの中でシュートを打たれてしまえば入ってしまう。それぐらいの精度。シュート技術が非常に高い。フリーでシュートを打たせてしまえば、枠を外すことはないイメージ。プレミアリーグでは怪我に苦しんでいましたが、モナコで完全復活しましたね」

 こう語ってくれたのは、06年ドイツW杯メンバーに名を連ねた元日本代表GKで、現在はJ2レノファ山口でGKコーチを務める土肥洋一氏だ。

「エル・ティグレ(スペイン語で虎)」の異名を持つストライカーは09年の欧州進出後、ポルト、アトレチコ・マドリードで圧倒的な得点力を発揮。世界有数の点取り屋としての地位を築いたが、モナコに移籍した1年目に前述の重傷を負いキャリアは下降線を描いた。失意のブラジルW杯欠場後、14年夏にマンチェスター・ユナイテッドに移籍。翌年にはチェルシーに在籍したが、その2シーズンは故障にも泣かされ、まったくと言っていいほど活躍できなかった。

 16年夏に古巣モナコに復帰すると、昨季は公式戦30得点6アシスト、今季は公式戦24得点5アシストと本来の決定力が復活。ストライカーとしての完成度は絶大だと土肥氏は語る。

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