元日本代表GKも「規格外」と脱帽 コロンビアFWファルカオが「厄介」な理由とは?

土肥氏は、ファルカオ対策について「シュート機会を制限するしかない」と話した【写真:Football ZONE web】
土肥氏は、ファルカオ対策について「シュート機会を制限するしかない」と話した【写真:Football ZONE web】

一度のチャンスを仕留め切る決定力と集中力は脅威

「GKにとっては厄介です。右足も左足も決定力は抜群。身長は178センチだけれどヘディングも強く、ニアサイドに飛び込む迫力は凄まじい。フィニッシュのパターンも多彩です。フランス戦でも目立っていなかったけれど、ワンタッチでゴールを決めてしまった。一度のチャンスがあれば仕留めてくる集中力が桁違いです。ダイレクトで打てるタイミングでも遊びのトラップを入れて、キーパーのタイミングを崩してきます」

 3月23日に敵地で行われた国際親善試合フランス戦でコロンビアは0-2とリードを許したが、その後に3ゴールを奪って大逆転勝利を飾った。ファルカオは1-2で迎えた後半17分に、カウンターから抜け出したMFハメス・ロドリゲスのクロスを右足で完璧に合わせて同点弾を決めたが、この試合の大きな見せ場はこれだけ。一度のチャンスを仕留め切る決定力と集中力は、日本にとって脅威だと土肥氏は分析していた。

 それではいかにして要注意人物のファルカオを止めればいいのか。土肥氏は「シュート機会を制限するしかない」と語る。

「攻撃の起点になる選手というよりは、純粋なストライカー。オフ・ザ・ボールの動きは繰り返してきますが、ボールに触らなくても問題ないタイプでしょう。キーパーとすれば、ファルカオにボールが入ってしまったら、シュートコースを味方に限定してもらうしかない。体を当てて、ゴールへの角度を消してもらう。サイドからクロスが来れば、ファルカオへのマークがずれてしまう。クロスを入れさせないようにする。ファルカオにボールを入れないように、連動してやっていくしかないでしょう」

 エリア内でファルカオがボールを持ったら、もはや祈るしかないのか――。ペナルティーエリア近くでファルカオにボールを触らせないことで、日本の勝機も見えてくるのかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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