メジャー大会で相次ぐ敗北 なぜイングランドはPK戦に弱いのか

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 もちろん、妻の母国であり、息子、娘の国でもあるので、イングランドには健闘して欲しい。しかし真剣にサポートすればするほど、これほどフラストレーションが溜まる代表もない。過去4回、心から応援した上で得たイングランドのW杯の印象は「悲壮」の一言である。

 何がイングランドのW杯を悲壮にしているのか。もちろん様々なファクターはある。しかしあえてその原因を指摘するなら、それは代表チームにかかる重圧ではないか。

 それは無論イングランドだけではないが、W杯というサッカー界最大のイベントで、強国の代表チームにかかるプレッシャーは、想像を絶するものだ。

 強国のサポーターは、状況的にどれだけ悪い条件が揃おうと、母国の優勝を疑わない。だから当然、敗退のダメージは凄まじく大きい。

 日本のサッカーファンは、そんな嘘だろうと思うだろうが、力不足が明らかな今回のW杯でも、イングランドのサポーターは、母国の代表チームが優勝すると信じている。難しいが不可能ではないと。まあそれが優勝経験国のメンタリティなのだろう。

 イングランドでさえそうなのだから、きっと、ドイツやアルゼンチン、スペイン、そしてブラジルのサポーターは、優勝を確信していることだろう。今大会で一番重圧がかかるのは、言うまでもなくホスト国のブラジルである。

 

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