レッズ第1ステージ優勝で感無量のペトロビッチ監督 シルバーコレクター返上

13年ナビスコ杯準優勝、14年リーグ2位。今季史上初の16試合無敗優勝達成

 浦和レッズのミハイロ・ペトロビッチ監督は20日の敵地神戸戦で1−1で引き分け、ファーストステージ優勝を果たし、自身初となる悲願のJ1リーグタイトルを獲得した。
 
 ノエビアスタジアム神戸で歓喜のホイッスルを聞いたセルビア人指揮官はベンチでコーチングスタッフと抱き合い、歓喜を分かち合った。嬉しい自身初のタイトルを、開幕から16戦無敗というJリーグ記録で達成した。

 「非常にハードなゲームで、相手も非常に強い相手。こういったアウェイでの逆境を乗り越えて、優勝を迎えられて嬉しく思っている」
 
 アウェイの神戸戦は2008年以来6戦勝ちなしで5連敗中(2013年は神戸がJ2に在籍)と相性の悪い相手だった。鬼門での連敗を止めて栄冠を手にした。
 
 引き分け以上で優勝が決まる圧倒的に有利な状況で、前半27分にMF梅崎の先制ゴールが決まると、杉浦大輔通訳と抱き合って喜んだ。だが、後半30分にMF宇賀神が2枚目のイエローカードで退場。さらに後半39分には神戸FW渡辺に同点ゴールを許すと、昨季の悪夢が脳裏によぎるような展開となった。

 昨年勝てば優勝が決まる第32節のG大阪戦に敗れ、ラスト2試合で1分け1敗と大失速。直接対決で敗れたG大阪に優勝をさらわれた。ペトロビッチ監督は広島時代にJ2とゼロックス杯での優勝経験があるものの、浦和では2013年のナビスコ準優勝、そして2014年のリーグ2位。あと一歩で栄冠に手が届かず、シルバーコレクターとなっていた。GK西川、DF槙野、森脇という広島時代の愛弟子を補強し、「サンフレッズ」と揶揄された。その一方、指揮官の去った広島は2連覇を果たした。

 それでも、トレーニングではミニゲームを繰り返し、攻める時は3バック、攻撃する時は5バックという独特システムを貫徹。実直にチームを強化した。そして、今季はチームは守備の粘りと勝負強さを増し、悲願のタイトルを手にした。セルビア人指揮官は「昨年との違いは我々が決定的なミスを減らしたこと。今年は特にそういったミスが少ない。それが勝ち星、もしくは引き分けにつながった」と、チーム成長を実感している。
 
 敵地を紅く染めたサポーターの「We are REDS」大歓声も背に受けた指揮官は「とにかくこの瞬間からまたゼロから始めていく。そういう意識で戦っていきたいと思っている」と語った。ファーストステージ優勝はあくまで通過点。2006年以来となるリーグ王者となるために、気持ちを新たにしていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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