西野ジャパンの新たな可能性を感じさせたコンビネーション

　香川が好感触を得た相手は、セレッソ大阪時代に共闘した経験を持つ乾だ。試合中に息の合ったプレーを披露し、二人の連係から2ゴールを奪っている。「乾とは長年やっている分、プレースタイルも知っている」と自負する香川。元C大阪コンビが西野ジャパンの攻撃を間違いなく活性化させていた。

　香川自身も乾とのコンビネーションに可能性を感じたようだ。「それが武器になることを証明できたと思う。これはチームにとって大きいこと」と自信を覗かせている。

　新体制初陣となった5月30日のガーナ戦、8日のスイス戦はいずれも0-2でノーゴールに終わるなど、攻撃面の不安を露呈していた西野ジャパン。そのなかで臨んだパラグアイ戦で「恐れずにチャレンジし、連動してできた」という香川が、まばゆいばかりの輝きを放った。連敗を止めた10番の活躍は日本の光明となりそうだ。