財政難のミランに衝撃… リバプールがGKドンナルンマに51億円の“安値”オファー
ミラン側の足下を見た低価格オファーに伊メディアも驚き隠せず
今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝に進出したリバプールが、資金難にあえぐイタリアの名門ACミランのGKジャンルイジ・ドンナルンマ獲得に向けて、足下を見たオファーを提示したという。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
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ミランは今季のスタートにあたり、2億ユーロ(約256億円)の大型補強を敢行したものの結果は伴わなかった。辛うじて6位となり来季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を得たものの、欧州サッカー連盟(UEFA)によるファイナンシャル・フェアプレー制度に抵触し、来季へ向けて夏の補強禁止処分とEL出場権剥奪の可能性も指摘されている。
そうした、何よりも現金収入を欲するミランに対し、リバプールは“イタリアの至宝”とも言われる19歳のGKドンナルンマの獲得に“わずか”4000万ユーロ(約51億円)を提示したという。あまりにも足下を見た低価格のオファーに、ミラン側も衝撃を受けているという。
ドンナルンマの代理人ミノ・ライオラ氏は、昨夏にも移籍に向けて動き、一時はクラブからの契約延長オファーを拒否。その報道はイタリアのサッカーファンを怒らせ、参戦中だったU-21欧州選手権での試合ではオモチャの紙幣を投げつけられ、「ダラー・ルンマ」というバナーを掲出されるに至った。結局、その後にドンナルンマは契約延長をしてミランに残留している。
しかし、来季に向けてはミランの財政事情から放出やむなしという状況下にある。それでもイタリア代表のゴールマウスを、今後15年は守るだろうとまで言われる若手に対して付けられたあまりの安値には、ミランだけでなくイタリアメディアも驚きを隠せない模様だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)