安藤は重度の左足首ねんざか なでしこ佐々木監督が怒りの会見「あれはPK」

語気を強めた指揮官

 なでしこジャパンの佐々木則夫監督が8日の女子ワールドカップ初戦カナダ戦で相手GKと激突したFW安藤梢(フランクフルト)の体を張ったプレーについて、「あれはPK」と試合後に珍しく語気を強めた。
 問題のシーンは、前半26分に起きた。FW大儀見が巧みなポストプレーから反転。相手DFラインとGKのスペースにループパスを送った。完璧なタイミングで飛び出した安藤は、右足でループシュートを放った直後、相手GKタルマンと交錯。そして、左足首を抑えながらもん絶した。
 主審はシュートに遅れて反応し、安藤に突進したタルマンに警告を与え、日本のPKとな った。だが、この判定にスイス代表は納得せず、猛抗議を展開していた。
 一連の騒動にも同様せず、宮間がPKをきっちりと決め、これが日本の決勝点となった。
 安藤は5分間、ピッチ外で治療を受けたが、プレー続行不可能と判断され、菅澤(千葉)と途中交代となった。
 試合後の記者会見で、指揮官は安藤の状況を質問されると心配そうな表情を浮かべた。
「スイスの選手あれはPKじゃないなんて言ってなかったですか? あれはPKですよね。非常に負傷度が高いです。いま病院に行って検査していますけれども、簡単な捻挫ではないんじゃないかという感じがしている。そういう意味でも、まだまだこれから。検査してみないとはっきりしたことはわかりません。もし捻挫だとしても、 強い捻挫をしちゃったのかなという感じ。あれはPKですよ。と言っておきます」
 珍しく言葉に怒気を含ませながら指揮官はPKの正当性を強調した。そして、安藤の左足首のねんざの深刻度は高いと懸念を示している。すでに精密検査を受けているが、実力者の安藤離脱となれば、なでしこジャパン連覇に大ダメージとなりそうだ。


【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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