本田圭佑が語っていた日本のサッカーファンへの期待

やるからには一番を目指す

 

 二つ目の質問は「注目してほしいところは?」。

 本田の答えは明確だった。

「全て見てもらいたいですけど、ファンが関心はあるのはゴールであったりアシストであったり、あとは試合に勝つこと。目に見える結果だと思うので、僕自身も追い求めてやっていきたい。ぜひ結果に注目してもらいたい」

 日本代表の戦い方としては結果と内容の両方にこだわりながらも、自分に求められるのは、結果にダイレクトに結びつく仕事だということを自覚していることがうかがえる。

 2010年の南アフリカW杯ではカメルーン戦の決勝ゴール、デンマーク戦の無回転フリーキック、岡崎慎司のゴールをお膳立てしたアシストなど、決定的な仕事を次々に果たして勝利に導いた。どんな“結果”を出すのか楽しみだ。

 最後の質問はサッカーゲームのインタビューらしく「サッカーゲームはやりますか?」というもの。

 ここでも本田は本田だった。彼らしい不敵な笑みを浮かべながら言った言葉には、本田の美学が詰まっていた。

「僕も(サッカーゲームを)やっているんで……。一番を目指すので、やるからには」

 本田はW杯での目標を「優勝」といってはばからない。優勝、つまり一番。もうすぐ始まるブラジルW杯で、本田と共にザックジャパンは“一番”をつかみとることができるか――。

【了】

北健一郎●文 text by Kenichiro Kita

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

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