11日に34歳の誕生日、リーガ公式が祝福のスーパープレー集を作成

　今季限りでバルセロナを退団することを発表し、現在J1リーグのヴィッセル神戸などが移籍先候補に挙がるなど、その去就が大きな注目を集めているスペイン代表MFアンドレス・イニエスタが、11日に34歳の誕生日を迎えた。所属するバルセロナも長年の功績を称えるように、公式ツイッターなどでスペシャル動画を公開しているが、リーガ・エスパニョーラ公式ツイッターでも過去のスーパープレーを3分14秒にまとめた映像を投稿し、34歳となっても世界トップレベルで輝きを放つ稀代の名手を祝福している。

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　1984年5月11日生まれのイニエスタは、バルサのラ・マシア（下部組織）で頭角を現し、2002年にトップデビュー。それ以来、バルサ一筋で16シーズンにわたってプレーし、現在まで続く黄金期の確立に大きく貢献した。また、スペイン代表としても08年と12年の欧州選手権連覇、10年南アフリカ・ワールドカップ（W杯）制覇を成し遂げている。

　卓越したボールコントロールで狭いスペースを切り裂き、バルサのパスサッカーの心臓部となっていた華麗なプレーが、今回公開された映像にはたっぷりと収録されている。「アンドレス・イニエスタは1984年以来、ボールで魔法を…」とのコメントが添えられた動画は、背番号24を付けたイニエスタがヒールキックで対峙したマーカーを抜くシーンからスタート。まるで足に吸い付くような美しいボールタッチ、一瞬の間合いやターンで相手をかわす的確な状況判断、対峙した相手の裏を突く創造性など、リーガの舞台で多くのファンを魅了した芸術的なプレーばかりだ。

　ツイッターの返信欄には、「偉大な選手」「イニエスタは世界で今まで見た中でも最も偉大なミッドフィールダーの一人」「アメージング」「マエストロ」「なんて偉大なクオリティーだ」などファンからの称賛の声が殺到。「私たちはフエンテアルビージャ（イニエスタの出身地）が生んだ魔法を失ってしまう」と、退団を惜しむ声も見られた。

　来月に開幕するロシアW杯で、スペイン代表の一員として自身二度目の世界制覇を狙うイニエスタ。その後、噂される神戸移籍を実現させ、日本のファンの前で“魔法”のプレーを披露することになるのだろうか。