「Jリーグでも屈指の場所」 J2水戸の新拠点「アツマーレ」で人は夢を見る

水戸在籍19年、GK本間の思いは…

 1999年から水戸に在籍する41歳のGK本間幸司にも、アツマーレについて話を聞いた。

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 練習後、緑のピッチをあらためて見渡した本間は目を細めた。「Jリーグの中でも屈指の場所。まさかホーリーホックにこんな施設ができるなんてという気持ちです」と感慨深い面持ちのまま言葉を繋いだ。

「こういうグラウンドができたこと自体が信じられないようなことです。クラブだけで作ろうと思ったら莫大なお金がかかりますからね。いろいろな人の協力があったからこそです。

 クラブが二十数年続けてきた努力が実を結んだっていうんですかね。選手が作ったわけじゃなくて、支えてくれた人たちがいます。

 苦労してきた時代も一緒に過ごしてきたので、そういった人たちにもぜひこの場所に来てほしい。これまではシャワーもないのが普通でした。この施設を見たらすごく感動すると思う。こういうクラブになってきたんだよというのをみんなと共有したいです」

 クラブがJFLだった時代を知るだけに、感じる喜びはひとしおだったはずだ。19年前、J1でも屈指の資金力を誇る浦和レッズから水戸へ移籍した本間は、「体一つで練習場に来て、プレーができるという本来の姿がこんなにも幸せだということをあらためて感じた」と過去から現在までに思いを巡らせる。

「僕は高校を卒業して最初は浦和レッズというビッグクラブに入って恵まれた環境にいました。でも、それから20年も水戸にいてすっかり慣れていました。それが、こうしてまた素晴らしい環境に戻ることができました」

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