フローニンゲン堂安は「新ロッベン」 スペイン紙もマンCの“共同保有”の破談に着目
フローニンゲンはシティのオファーを拒否「全権利を持つ方が有益と考えた」
オランダ1部フローニンゲンに期限付き移籍中のMF堂安律は24日、クラブが買い取りオプションを行使し、2021年までの3年契約を結ぶことが発表された。プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティが移籍金を肩代わりして共同保有を申し出ていたとも報じられたが、フローニンゲンはこれを拒否して完全移籍への切り替えを決断。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」も、「新ロッベン」として堂安を紹介している。
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昨年6月にガンバ大阪から期限付き移籍で海を渡った堂安。開幕戦でスタメンを奪取すると、その後はチームの中心選手へと成長した。ここまではリーグ戦27試合に出場し、8得点4アシストという成績を残し、同クラブにおける10代選手の得点記録では元オランダ代表MFアリエン・ロッベンの記録に並んでいる。
レンタル期間は今季終了までで、フローニンゲンは5月1日までに来季もチームに残すか決定する必要があったが、買い取りオプションを行使。今季以降の彼の個人的な条件についても同意し、契約更新に至ったとされている。
一方で、オランダやベルギーなどのメディアで報じられたのは、ペップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティが堂安に関心を寄せていたという事実。「ムンド・デポルティーボ」紙も、「シティはエールディビジのセンセーションの一人、リツ・ドウアンに興味を持った」と触れ、「シティは200万ユーロ(約2億6000万円)でドウアンの共同保有を申し出たが、フローニンゲンは全権利を持つ方が有益と考えて、このオファーを拒否した」と報じた。
記事では、シティのことを「世界の移籍市場をコントロールする数少ないチーム」「ビッグネームとサインするだけでなく、将来的に化ける可能性がある若手にも気を配っている」と紹介。「その一人が“新ロッベン”と呼ばれる日本の19歳リツ・ドウアンだったが、今回は実らなかった」と記している。
海外挑戦1年目ながら、強烈なインパクトを残した堂安は、世界を代表するビッグクラブからも一目置かれる存在になりつつあるようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)