なでしこジャパン、8大会連続のW杯出場決定! 豪州と1-1ドロー、B組2位で4強進出

先制弾を叩き込んだ阪口【写真:Getty Images】
先制弾を叩き込んだ阪口【写真:Getty Images】

阪口の一撃で先制、終盤に同点に追いつかれるもB組2位でW杯出場権を獲得

 来年の女子ワールドカップ出場権をかけたAFC女子アジアカップ、グループリーグ最終戦でなでしこジャパン(日本女子代表)はMF阪口夢穂のゴールでオーストラリアに先制。後半41分に失点して1-1の引き分けに終わるもB組2位の座を手にしてミッション達成。8大会連続となるワールドカップ出場権獲得と、グループ2位通過での準決勝進出を果たした。

 高倉麻子監督はMF宇津木瑠美を大会初スタメンでピッチに送り込み、中盤に高さと強度を求めた。しかし、試合は立ち上がりからオーストラリアにゴール前を脅かされる時間が続いた。右サイドからのスローインも含め、長身選手を生かした攻撃を繰り出すオーストラリアを相手に日本は苦戦。最終ラインの選手たちがギリギリのところで体を張る場面が続いた。

 ボールを奪ってからの日本は全く効果的な攻撃ができず、ゴール前に進出したシーンはほんの数回のみ。それも決定機にはつながらず、オーストラリアのゴールにプレッシャーをかけることは全くできなかった。なんとか失点こそせずに前半を終えて0-0でハーフタイムに突入したものの、日本がゴールを予感させる場面はあまりにも少なかった。

 後半に入ると、日本は左サイドから良い形での攻撃を見せるようになった。ペナルティーエリアの角あたりからMF長谷川唯やFW岩渕真奈がチャンスを作り出す場面を増やすと、先制点は同18分に生まれた。チャンスになっていたエリアから長谷川が相手の背後を取って抜け出すと、中央へマイナスのラストパス。ここに走り込んだ阪口が蹴り込み、貴重な先制点を手に入れた。

 その後は、オーストラリアがボールを保持する時間が長くなったものの、安定感のある守備で相手の攻撃を受け止めた。しかし同41分、オーストラリアが左サイドからゴール前に入れたボールをFWサマンサ・カーに押し込まれて同点。その後の時間帯は、1-1の引き分けならともに2位以内と出場権を確保できる両チームが、そのままのスコアで試合を終わらせる意図をハッキリさせ試合終了となった。

 他会場では韓国がベトナムを相手に勝利したため、B組は日本、オーストラリア、韓国が1勝2分の勝ち点5で並んだ。その3チーム間の当該対戦成績で、日本とオーストラリアは総得点1、韓国が0となったために韓国が3位。日本とオーストラリアはグループ全体の得失点差によりオーストラリアが1位、日本が2位となった。

 これにより、B組はオーストラリアと日本が準決勝進出とワールドカップ出場権を確保し、韓国はA組3位のフィリピンと出場権をかけた一発勝負の5位決定戦に臨む。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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