“オシム・チルドレン”の羽生が10年ぶりにJ2千葉に復帰! 「ジェフの遺伝子が自分には存在する」

通算8シーズン在籍したFC東京を離れる 「引退するまで野心を持ったサッカー選手でいたい」

 J2のジェフユナイテッド千葉は5日、MF羽生直剛をFC東京から完全移籍で獲得したことを発表した。2002年から07年まで千葉に在籍していた羽生にとっては、10年ぶりの古巣復帰となる。

 千葉県出身の羽生は八千代高校から筑波大学に進学し、02年に市原(当時)に加入。スロバキア人のジョゼフ・ベングロシュ監督から才能を高く評価され、ルーキーイヤーから23試合2得点の成績を収めた。

 そして羽生の名前を一気に高めたのは、翌03年にイビチャ・オシム監督が就任し、チームが優勝争いを演じるようになってからだった。「走るサッカー」と称されたチームのなかで、豊富な運動量と質の高いオフ・ザ・ボールの動きでトップ下の定位置をつかむと、05、06年とナビスコカップ(現ルヴァンカップ)連覇に大きく貢献。06年にはオシム氏が日本代表監督に就任したことで、A代表デビューも果たした。

 08年にFC東京へ移籍すると、甲府に期限付き移籍していた13年を除き8シーズンにわたってプレー。城福浩監督から寵愛を受けるなど、戦術理解度の高さを武器に先発でも途中出場でも重宝されたが、昨季リーグ戦では14試合の出場にとどまっていた。

「長い間在籍しながら、数字としての結果はさほど残せていない自分に、新シーズンも選手としての提示をしてくれた」と公式リリースを通じてFC東京に感謝の念を示し、「慣れ親しんだFC東京から離れることは、自分の周りにいる多くの人は望んでいなかった」と明かした羽生だが、移籍を決断させたのは「引退するまで野心を持ったサッカー選手でいたい」との思いだったという。

 

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