「サッカーを知らない人間が現場介入」「非常に政治的」 マンC指揮官が古巣レアルを痛烈批判

スペイン紙でペジェグリーニ監督が激白

 UEFAチャンピオンズリーグ準決勝、レアル・マドリードは現地時間4日にマンチェスター・シティとの第2戦に臨む。シティの指揮官は過去にレアルを率いたことのあるマヌエル・ペジェグリーニ監督だが、スペイン紙「エル・ムンド」のインタビューで「レアルは政治的なクラブだ」と暴露し、物議を醸している。

 ペジェグリーニ監督はビジャレアルでの緻密なパスサッカーを評価され、2009-10シーズンにレアルの指揮官に就任した。リーガ最多の102得点、勝ち点96を稼いだものの、バルセロナに勝ち点差3及ばず2位に終わった。フロレンティーノ・ペレス会長は、この結果を是とせず、わずか1年で解任。ジョゼ・モウリーニョ監督の招聘に至った。

 この件について、チリ人指揮官は「もしレアルで成功したいとするならば、クラブが持つ特異性に巻き込まれなければいけない」と重い口を開き、”白い巨人”への批判を展開。「レアル・マドリードを率いることになった際、単なるスポーツクラブではないことを受け入れなければならなくなる。つまり、非常に政治的なクラブなんだ」とペジェグリーニ監督は、ペレス会長の名前こそ明言しなかったものの、現場の考えだけでチームを運営できなかった経験を明かした。

「私の個人的な意見だが、フットボールへの理解がない人間が存在していて、クラブ内の政治的背景から批判や現場への干渉をしてくる。それに対応できない人間にはレアルの仕事は務まらない。ただ私は、クラブの特定の人間が喜ぶような選手起用を決してしなかった。レアルには変わることがないだろう“モデル”があるのだ」

 フットボールへの理解に乏しい”ペレスイズム”を痛烈に批判している。マドリードのブランド力向上に心血を注ぎこみ、ユニホームの売り上げ枚数などにこだわりを見せる辣腕会長は、選手起用について現場介入を行い、補強に関しても独断専行で進める。ペジェグリーニ氏はレアルの政治性に嫌気がさしていたようだ。

 

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