浦和が”爆買い”阻止へ、サポーターと共闘宣言! ACL広州恒大戦の当日券価格の値下げを決定

中国から届いたチケット6000枚のリクエスト

 中国による“爆買い”の波が、Jリーグでトップクラスの観客動員数を誇る浦和にも訪れようとしている。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージのヤマ場となる5日の広州恒大戦で、6000人を超える中国サポーターが埼玉スタジアムに押し寄せる可能性があることが、1日に判明した。浦和の淵田敬三代表取締役社長は、広州戦に関しては「当日券の値段を前売り券と同額で販売する」と対策の手を打つと話し、浦和サポーターに共闘を呼び掛けた。

 浦和のスタッフによると、Jリーグ関係者を通じて届いた広州サイドからのチケットのリクエスト数が6000枚を超えるという。浦和は埼玉スタジアムの南側スタンド(アウェー側)の可動式になっているアウェー側スタンドの緩衝地帯を最大限に広げると、ビジター自由席とビジター指定席という形で約3500席を確保しているが、それに追加して3000枚ほどのチケットのリクエストが届いている。アウェー側のスタンドを最大まで確保するのは、近年でも昨季のチャンピオンシップ準決勝のガンバ大阪戦や、松本山雅、アルビレックス新潟との試合以来だという。

 浦和の担当者は「収入になるからといって、緩衝地帯を動かして南側スタンドを明け渡すことはしない。南側で応援の雰囲気を作って下さっている方もいるし、それはクラブとしてのフィロソフィーの問題です」と話し、広州サイドのリクエストに全て応じない姿勢を見せた。

 とはいえ、一般席のチケットを購入する分には制限がない。このままでは、3000人ほどの中国サポーターが浦和サポーターに混ざって指定席などで観戦する可能性がある。

 また、中国メディアからも50名を超える取材申請が届いているという。浦和側も近隣の埼玉大学の学生やボランティアなどから中国語に対応できるスタッフを増員し、スタンドや報道受付などに配置する特別シフトを組むと話した。

 

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