浦和が”爆買い”阻止へ、サポーターと共闘宣言! ACL広州恒大戦の当日券価格の値下げを決定

平日ナイターの集客難も考慮しての決断

 現在のチケット販売状況は広州サイドを除いて約2万5000枚だが、そのうち1万9000枚はシーズンチケットの売り上げだという。東京都内での仕事を終えたサポーターの足として池袋からのシャトルバスも設けるが、平日のナイトゲームにどれだけのサポーターが訪れるかは未知数だ。場合によっては、圧倒的なホームの雰囲気を持つ埼玉スタジアムの3割程度が広州サポーターに占拠される可能性も浮上している。

 試合が迫ったなかでの状況を受け、浦和の淵田社長は1日のヴァンフォーレ甲府戦前に浮上した当日券価格を前売り券価格に据え置くというアイデアを即断。試合後に、報道陣の前で実行に移すと発表した。

「短い時間の中でいろいろと考えましたが、スタジアムでの当日券販売は前売り券と同じ値段にします。席種によりますが、400円から500円安くなります。とにかくファン・サポーターの皆さんに来ていただきたい。ACLも皆さんの後押しを受け、タイトル目指して頑張ります」

 2007年にACLを制した浦和の原動力に、選手たちの背中を押す圧倒的なサポーターの力があったことは間違いない。準決勝の城南一和戦でPK戦にもつれ込んだゲームでは、スタジアム中の大旗がゴール裏の1カ所に集結し、相手のキックの際には“2人目のGK”のようにゴールの背後に構えた。近年の“爆買いツアー”よろしく、広州サポーターによる埼スタジャックを許すまいと、日本一の集客力を誇る浦和はピッチ外でも戦っている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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