地獄の日々を乗り越えた”浪人GK” 川島がダンディーU本契約に前進と報告

11月の移籍合意から1ヵ月 ビザ発給に見通しがつく

 日本代表GK川島永嗣が、スコットランド1部最下位ダンディー・ユナイテッドとの正式契約に向けて最後の障壁となっていた英国内務省による労働ビザ発給問題がついに解決する見通しとともに、12月3日に長男が誕生したことを自身のブログで発表。暗い日々を乗り越えた喜びを爆発させている。

 11月2日に移籍で合意しながらも、ビザの問題で1ヵ月足踏み状態が続いていた川島はチームの練習場に入れず、孤独なトレーニングを繰り返してきた。ミクス・パーテライネン監督も「これはジョークだ」と、フラストレーションを爆発させていたが、ついにトンネルの先に光が見えたようだ。

「今ようやくビザの件も見通しがつき、Dundee Unitedと本契約に向けての運びになっていくと思います。ここまでの道のりは長く、決して平坦ではなく、そこにどんな意味を見出せるのか自分でも分からなくなる時期もありました。しかしながら、もし意味すらないのであれば、それを意味あるものにできるのも自分自身でしかなく、自分の中だけでなく、周りの存在にも気づくことができたなら、それがさらに大きな意味を持つのではないかと思います」

 自問自答の苦しい日々をこう振り返っている。昨季スタンダール・リエージュと契約満了となった。欧州のどのクラブからもオファーは届かず、Jリーグ復帰を選ばず、欧州でのキャリアを続けるために浪人生活を送った。ハリルジャパンからも招集されず、夏の移籍市場閉幕後もレスター・シティなどで練習参加を続けながら、コンディションを研ぎ澄まそうと努力を続けた。

 

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