親日家のイタリアのファンタジスタが残した最大の悔恨とは 「日韓W杯はひどい失望だった」

デルピエロが告白したサッカー人生最大の後悔

 

 世界中のサッカーファンを熱狂させるワールドカップは、2002年に日韓共催という形でアジア初の大会開催が実現した。エースFWロナウドの大活躍もあり、ブラジル代表の5度目の優勝で幕を閉じた大会だったが、番狂わせも多かった。

 なかでも決勝トーナメント1回戦で、イタリアが韓国に延長戦の末に1-2で敗れた一戦は、衝撃を持って世界中に伝えられた。その試合で、イタリア代表FWとして出場していたアレッサンドロ・デルピエロが、当時のことを振り返っている。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」が報じている。

 

 当時のイタリアは、2000年の欧州選手権で準優勝という結果を残したメンバーが軸となっており、充実期にあった。デルピエロのほか、FWにはクリスティアン・ビエリやフィリッポ・インザーギが名を連ね、トップ下には今もローマで活躍する“王子”フランチェスコ・トッティ。3バックは、右からファビオ・カンナバーロ、アレッサンドロ・ネスタ、パオロ・マルディーニといった鉄壁の陣容が揃っていた。デルピエロも、当時のイタリアは世界で最高レベルにあったと確信している。

 

「美しい集団で、素晴らしいチームだった。最後は僕のチームメートだったダビド・トレセゲ(元ユベントス・フランス代表FW)に決められてユーロの決勝は負けてしまったけど、優勝できるだけの力があると確信して旅立ったんだ。だけど、そこにあったのは酷い失望だった」

 

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