メッシ、退団報道のイニエスタに“粋な心遣い” 大会表彰式の名場面にスペイン紙注目
国王杯で史上初の4連覇を達成したバルサ、表彰式でメッシがイニエスタに配慮
バルセロナは現地時間21日に行われたスペイン国王杯決勝でセビージャ相手に5-0と圧勝し、史上初の4連覇と通算30度目の同大会優勝を果たした。節目の優勝でカップを掲げたのは中国移籍が濃厚と報じられるスペイン代表MFアンドレス・イニエスタだ。この表彰式において、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシの密かな心遣いがあったとスペイン紙「マルカ」が伝えている。
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試合はウルグアイ代表FWルイス・スアレスの先制点を皮切りに、前半だけで3得点。後半7分にはメッシのアシストを受けてイニエスタが4点目を奪うなど、バルサらしさを存分に表現した。同43分に交代でピッチを去ったイニエスタはスタンディングオベーションに涙を浮かべる場面もあったが、表彰式ではこんなシーンがあった。
それはスペイン国王杯を受け取るシーンで、イニエスタが一人でそのカップを掲げたのだ。同紙によると、バルサは過去優勝カップを受け取る際、キャプテンと副将の二人で一緒に受け取っていた。イニエスタの名相棒であるスペイン代表MFセルヒオ・ブスケツ、元スペイン代表MFシャビ・エルナンデスがその役割を務め、今回はメッシのはずだった。しかし同紙はこのように記している。
「チームメートはメッシが特別な気遣いをしたことを気付いている。メッシはイニエスタへの注目を奪いたくないと主張して、イニエスタだけがコパ・デル・レイを持ち上げる形となったのだ」
リーガ・エスパニョーラ公式ツイッターアカウントでは「彼は単なるフットボールプレーヤー以上の存在で、世界中にとっての宝だ」と記されて“銅像”化された画像を発信している。バルサでの生活がラストシーズンと見られるなか、ピッチ内外でイニエスタに寄せられるリスペクトは今後も続きそうだ。