日本代表はW杯コロンビア戦で「ボールを支配すべき」 仏戦取材の南米出身記者が分析

「ESPNラジオ」の南米出身記者フアン・パラシオス・カサルス氏【写真:Football ZONE web】
「ESPNラジオ」の南米出身記者フアン・パラシオス・カサルス氏【写真:Football ZONE web】

「オフ・ザ・ボールの時にはそれほど脅威ではない」

 長年に渡ってコロンビア代表を支えてきた元主将DFマリオ・ジェペスは、2014年のブラジルW杯後に引退したが、欧州のハイレベルな舞台で揉まれている21歳のDFダビンソン・サンチェス(トットナム)が台頭するなど世代交代も順調に進んでいる。コロンビア代表にはいろいろなキャラクターを持つ選手が集まりながらも、全体として統率された集団となっているのは、12年からチームを率いるホセ・ペケルマン監督の手腕によるところが大きいと、カサルス記者は称賛した。

「日本も着実に進化している。とはいえ、やはりアウトサイダー。その分プレッシャーなく挑めるところに勝機があるのではないか」

 そして日本のサッカー事情にも精通しているカサルス記者は、本大会でのコロンビア戦について展望してくれた。

「コロンビア戦も、(1-4で敗れた)2014年大会の再来というようなシナリオにはならないはずだ。その上で日本が採用すべき戦い方は、あえてコロンビアと同じスタイルで応戦することだと私は思う。

 コロンビアはダイナミックなプレーが売りだが、実はボールプレーを重視している。なぜなら、彼らはボールが自陣にある時にゲームをコントロールできるから。そして試合が自分たちのコントロール下にある時、彼らは非常に強い。裏を返せばオフ・ザ・ボールの時にはそれほど脅威ではないということ。だから日本も同じ戦い方で挑むことだ。もともと日本もボールキープ主体のプレースタイルだとは思うが、コロンビア戦で肝になるのは、いかにボールを支配するかだ」

 さらに日本が注意すべきポイントを、カサルス記者は次のように指摘した。

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